京王百草園の梅

京王百草園梅の風景

平成30年3月中旬撮影。庭園に咲く梅が美しいです。

江戸時代の享保年間(1716 年~)、小田原城主大久保忠増(ただます)の室であった寿昌院慈岳元長尼が徳川家康の長男・信康追悼のため松連寺を再建しました。その後、時代を経て作られたのが京王百草園です。多摩丘陵の一角である東京都日野市百草560番地に所在する庭園で、梅の開花の季節には約50種500本の梅たちが咲き競い、園の華やかさも最高潮に達します。園内の有名な「寿昌梅(じゅしょうばい)」は寿昌院自ら植樹したと伝えられています。

百草園のある多摩丘陵はかつては「多摩の横山」と呼ばれていました。というのも、当時国府であった府中から見て東西に連なっていたためです。多摩丘陵は開発によって多くの自然が失われましたが、百草園の一帯にはまだまだ豊かな自然が残っています。また、映画ファンにおなじみのスタジオジブリの作品「平成狸合戦ぽんぽこ(多摩市の多摩ニュータウン)」や「耳をすませば(同じく多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅周辺)」の舞台としても知られます。聖蹟桜ヶ丘駅の南にある「いろは坂」を登っていくと、耳をすませばに登場する階段のある高台の風景などあの映画の世界観が味わえますよ!いろは坂は桜の名所でもあるので、梅の季節が終わったら、今度は桜を楽しんでみてはいかがでしょうか。坂の上は普通の住宅地ですから、近隣の方々にご迷惑をおかけしないようお願いしますね^^車を停める場所がないので、駅から歩いていくといいでしょう。

百草園で楽しめる花木

梅の名所として知られる百草園ですが、四季を通じてその他の花木も楽しめます。

1月

日本水仙、ロウバイ、早咲き梅

2月

梅、椿、福寿草、寒咲アヤメ

3月

遅咲き梅、白木蓮、ボケ、サンシュユ

4月

ミツバツツジ、桜、ツツジ、シャガ、カタクリ、シャクヤク

5月

藤、サツキ、日本桜草、ボタン、シャクナゲ、アヤメ

6月

各種アジサイ群、ハナショウブ、スイレン

7月

ノウゼンカズラ、ヤマユリ

8月

百日紅(サルスベリ)

9月

萩、金木犀(キンモクセイ)、マンジュシャゲ

10月

ホトトギス、吉祥草(きちじょうそう)

11月

モミジ各種

12月

モミジ各種、山茶花(サザンカ)

園内のみどころ・施設

松連庵(しょうれんあん)

茅葺屋根の休憩所ですが、現在は閉店し、申し込めば季節によって一般に貸し出されます。

三檪庵(さんれきあん)茶室

秋田杉の無垢材をふんだんに使った茶室。松連庵同様一般に貸し出しを行っています。

心字池

松連庵、三檪庵の裏手にある池。池の中ほどに子育て地蔵尊があります。

寿昌梅

寿昌梅

松連寺を再建した寿昌院慈岳元長尼が徳川家康の長男「岡崎三郎信康」追悼のために植樹したと伝えられています。岡崎三郎信康は松平信康としての方がわかりやすいでしょうか。とても勇猛果敢な武将でであったそうで、岡崎城の城主を務めました事から岡崎三郎を名乗りました。織田信長の娘「徳姫」を正室としましたが、舅にあたる信長によって自刃に追い込まれました。いきさつについては諸説あるようで、篤姫の讒訴によるものだとする説もあります。

若山牧水歌碑

明治の歌人若山牧水は早稲田大学在学中、武蔵野の自然を愛し度々百草園を訪れました。明治41年春、恋人と訪れた際に詠んだ歌を収めた歌集「独り歌える」によって名声を得るようになったようです。

「小鳥より さらに身かろくうつくしく かなしく春の 木の間ゆく君」

松尾芭蕉句碑

「志ばらくは 花の上なる 月夜かな」の句。月下の下、しばらくの間花見を楽しもうというような意味合いです。

百草園の概要

  • 住所:日野市百草560
  • TEL:042(591)3478
  • 定休日:水曜日(祝日の場合は翌日、年末年始12 月30 日~ 1 月3 日、催事期間中は無休)
  • 営業時間:午前9:00 ~午後5:00(11 月・12 月は午後4 :30 まで)
  • 入園料:大人/ 300 円 小人/ 100 円

アクセス

駐車場がないので、京王線「百草園駅」から徒歩あるいはタクシーでお越しください。歩いて行かれる方は距離はそれほどありませんが、上り坂なので少し運動になります。

 

2018年03月21日