武蔵野台地とハケ

武蔵野台地は関東平野西部の荒川と多摩川に挟まれた地域に広がる面積700km²の台地の事を言うようです。多摩エリアにお住まいの方はご存知でしょうが、立川駅~国分寺駅にかけて駅の周辺に坂があります。それらは舗装されて坂になってるのであってもともとは崖だったものです。そうした崖は所々その姿を残していて、湧き水や天然林とともに豊かな自然を形成しています。

崖線(がいせん)

多摩エリアには随所に崖が見られ、そうした崖を地元では「ハケ」と呼んでいたようです。学術的には崖線と呼び、立川崖線、武蔵野崖線、府中崖線、国分寺崖線などエリアごとにその名称がつけられています。多摩エリアのこうした崖線は多摩川の流れによってできたそうで、悠久の歴史の中でその時々流域を変化させてきた証拠でもあるのですね。

崖線のある場所

立川駅南口を南下するといずれ下り坂になり、多摩川の低地へと辿り着きます。立川通りだと「錦町3丁目」の信号以南から下りはじめ、モノレール沿いを日野方面に伸びる都道149号線だと「柴崎町4丁目」の信号以南で下り坂となります。柴崎町4丁目の信号から西に伸びる奥多摩街道沿いはまさに崖になっているので立川崖線を目で確かめたい方は是非足を運んでみて下さい。立川市羽衣町と国立市青柳の境い目を通るときわ通りにも坂があります。途中矢川緑地という湿地帯があるのですが、そこがまさに崖です。崖があり、そこから水が湧き出る。それが源流となって矢川となります。面白いのが谷保天満宮の地形です。甲州街道沿いの入口は崖の上部で、鳥居をくぐると参道は徐々に下り始めしばらく行くと階段があります。その階段を下りたところに本殿があるのです。つまり本殿は崖下にあるという事ですね。崖と言えば湧き水、すなわち「常盤の清水」という湧水が境内にあります。詳細は「谷保天満宮」でご確認ください。

多摩エリアの崖線

多摩エリアの崖線は幾筋かに分かれていて、「丘の上に丘がある」あるいは「丘の下に丘がある」ような状態になっています。立川崖線のさらに低所に青柳崖線があり、立川崖線のさらに高所に国分寺崖線があるといった状態です。

立川駅周辺

立川駅南部には立川崖線があり、前述したように立川駅を南下する途中で下り坂となっています。住い探しの際にはその坂の上下で立川駅へのアクセスに違いが出てくる上、物件価格でも差が出てくるので注意しましょう。

国立駅周辺

立川市から続く国分寺崖線が南東方向に伸びそのまま国立駅を南東方向に縦断します。その為国立駅東側では駅の南北で坂が見られます。有名な多摩蘭坂がまさにそれです。国立駅南口あさひ通りを進み「東二丁目」の信号をほぼ真東に上る坂です。そのまま進むと府中市武蔵台に至るわけですが、その地名からも坂の上にある場所だという事がわかりますね。国立駅の北口では駅の北東部からすぐに上りはじめます。上り坂のあたりは国分寺市となり、坂道の北側が富士本、南側が日吉町となります。ざっくり言うと国立駅の北~北東エリアは高台、南西エリアは低地となります。

西国分寺駅周辺

西国分寺駅は府中街道にほぼ面していて、その府中街道を南下する途中で国分寺崖線を縦断します。武蔵国分寺史跡は国分寺崖線を観察するにはうってつけの場所です。崖から湧き出る水とその水が育む豊かな自然が残ります。

国分寺駅周辺

国分寺駅は南側で坂が多いです。ちょうど中央線に沿って国分寺崖線が東西に横たわっているため、南口は駅から少し南に進むと下り坂になります。

急傾斜地崩壊危険個所

各市町村のハザードマップでは「急傾斜地崩壊危険個所」が記されています。大雨によって地盤が緩むと崩れてしまう危険のある場所を示しているのですが、崖はまさにそうしたリスクのある場所でもあります。崖線すなわち崖崩れというわけではありませんが、ハザードマップ上でどのあたりが危険なのかは確認しておいた方がよいでしょう。

立川・国立・国分寺周辺の紹介ページ

2015年12月19日