柏町住宅(柏町団地)浴室防水

柏町住宅(柏町団地)ではしばしば浴室からの漏水で階下に迷惑をかけてしまった・・・という事で浴室の防水工事を行わせていただいております。浴室からの漏水を解消する方法として以下の方法があります。

1、浴室防水工事洗い場ノンスリップシート張り

2、浴室防水工事プラス壁浴室パネル工事

3、浴室防水工事プラスユニットバス工事

上記三つのうち一番安心で長期に渡って防水効果があるのは3になりますが、予算との兼ね合いで1または2、を選ばれる事も多いです。

浴室防水工事

単体として行う浴室防水工事は浴室からの漏水で緊急に水を止めたい場合に行います。浴室は防水工事を行うのにあまり適した環境ではないので、浴室の防水をした上でユニットバスを設置したり、壁に浴室パネルを貼る方法をお勧めします。

浴室防水工事とは

防水工事は土間(浴室の洗い場、浴槽設置床部分)を防水層で覆い、モルタル部分から階下に水漏れしないようにする事です。防水工事では平面だけに防水層を形成しても効果は不十分です。平面と併せて立上り(床から壁が立上っている部分)15~30cmほどの高さまで防水処置をします。床と壁の接点即ち入隅は漏水しやすい箇所であるため、その部分をしっかり防水するためにそのようにするのです。

端末処理

防水工事として発達した技術は主に屋外に対して行うものです。立上りの処置について15cm~30cmほどの高さと表記したのは屋上などでは立上りの高さがその程度だからです。防水で用いられる素材は平面に対して行う事を想定していて、垂直面に対して行うのには適していません。ウレタン塗膜防水では「立上り材」という専用塗材があるのですが、それを用いたとしても平面ほど厚みを付ける事は難しいです。さらに言うと、屋上などをご覧いただくとわかるのですが、多くは立上りが笠木になっていて、防水層は平面で終わるか、少し下った垂直面で終わります。浴室の壁は2m前後高さがあります。そうなると立上りの端部が垂直面で終了します。防水層の端部が垂直だとそこの処置が難しくなります。垂直面から水が入り込んだり、防水層の端部がめくれてくると一気に防水効果は失われていきます。それゆえ、防水層の端部を覆う事が防水機能を持続させる有効な手段となります。ユニットや浴室パネルで壁を覆うメリットはまさにここです。防水工事単体で終了する場合には端末をどのように処理するのか選択肢が少ないので、シーリングなどをおこなっても耐久性については保証できません。

浴室防水の種類

防水工事では大きくウレタン塗膜防水、シート防水、FRP防水の三種類があります。このうち浴室防水で採用できるのはFRP防水一択ではないでしょうか。浴室の床部分は凹凸が多い為、シートには不向きです。本来ならウレタンのような下地追従性に優れた素材を使うところなのですが、ウレタンは熱に弱い為、浴室防水には不向きです。そうなると耐熱性・耐水性・耐久性に優れたFRP防水を選択する事になります。

FRP防水施工手順

では実際にどのような工程を経て工事を行うのでしょうか。これが案外多くの工程を経る事になるのです。

1、既存浴槽取り外し

まず初めに浴槽を取り外します。防水は床、立上り隈なく施工しなければ意味を成しません。防水工事を行う準備の第一として浴槽を取り外します。

2、配管処理

浴槽の下には数種類の管が横たわっているものです。そうしたものを一次撤去したり、管を少し浮かせたりする処置が必要となります。既存の管を撤去して、再度それを使用するのはリスクがあります。今まで問題のなかったものでも、知らぬ間に劣化していて、それを再利用すると、その後不具合を起こす可能性があります。防水工事後再度配管工事を行う場合でも新しいものに変えるべきです。

3、下地処理

防水工事を行う前に、カチヨンなどで下地処理を行います。要は防水材が密着する素地を作ります。

4、FRP防水

ガラス繊維でできたガラスマット等を用いてFRP防水を行います。

5、端末処理

立上り部分から水が浸入しないようにシーリングを行います。

6、洗い場処置

洗い場は素足で乗る場所です。ここには一工夫必要となります。株式会社いずみホームではノンスリップシートを張って、素足で歩行しやすいようにします。

7、端末処理

ノンスリップシートの端部処理として再びシーリングを行います。

8、浴槽等復旧

浴槽を復旧します。同時に配管工事も行います。これで防水工事は終了です。

浴室パネル施工

浴室パネルは上記工事6、洗い場処置が終わった段階で行います。前述したように垂直面で終わる防水層の弱点を補う意味と、見栄えを良くし、壁に断熱効果を持たせる意味などがあります。

端部保護

防水層の端部を覆う事で、例え、垂直面の防水層が剥がれたり、隙間ができたりしても、そこから水が入り込みません。防水層に水が入り込むと、防水層はあっという間に崩壊します。それを防ぐ有効な手段として壁パネルの施工があります。

見た目良し

タイル張りの浴室は、いかにも年季が入っています。清潔感のあるパネルを貼るば、見た目的にも良くなります。また、パネルを貼る事で浴室の壁にある程度の防水機能を持たせる事ができます。

断熱効果

浴室パネルには断熱効果もあります。タイルは冬場とてもひんやりしています。壁パネルを貼る事で、浴室内の断熱性能を多少向上させます。

ユニットバス設置

ユニットバスの設置も浴室パネル同様、防水工事が終わってから行います。ユニット自体に優れた防水効果があるため、ここまですれば安心です。断熱効果にも優れているため、快適な湯あみが楽しめる事でしょう。

ユニットバス設置のメリット

ユニットバスはそれ自体防水機能にすぐれているため、以後漏水の心配はほぼいらないでしょう。断熱効果も期待できますので、冬場の浴室環境が改善される事でしょう。さらに、機能面でもプラスアルファが期待でき、見た目も良くなります。

ユニットバス設置のデメリット

高コスト。これに尽きます。柏町住宅では寸法的な問題の為、一般的な規格が収まりません。特注する他ありませんので、商品だけで3割前後高くなってしまいます。また、浴室の壁を壊す事ができないため、浴室内部で各ユニットを少しずつ組み上げていく事になり、組立て期間でおよそ二倍、設置費用としても一般的なユニット組立てより高くなります。さらに、ユニット設置のための準備もそこそこ大変ですから、それら諸々含めると、通常のユニットバス工事の2倍くらいの費用がかかってしまいます。それと、あともう一つ、大きなデメリットがあります。それは、納期が長い事です。注文後、納品されるまでに一か月ではききません。一か月半くらいは覚悟しておかないといけません。しかも、発注後行われる、現場調査で、施工不能と判断される事もあります。この調査を発注前には行ってくれないため、施工側としては相当なリスクとなります。大抵の世帯では施工可能ですが、時々どうしても施工が出来ない場合がある。しかもそれは注文後しばらくしてから、調査して初めてわかる事であり、その調査の時にはキャンセルできないという・・・なんとも恐ろしい面があるわけですね。どうしてそのような事になってしまうのかと言うと、浴室の窓の位置や、排気口の位置が、各戸で違うのです。柏町団地では他の箇所でもこうした事は散見されます。寸法については各戸しっかりと測っておかないと、微妙なずれで慌ててしまう事もあります。弊社施工時にも一度危うく設置不可能と判断されそうになりました。結果としてなんとか施工できましたが、窓枠がスムーズに収まらず。窓が半分しか開かなくなってしまう・・という残念な結果となりました。もしユニットバスの設置をお考えの方は頭の片隅に覚えておいてください。

 

 

2015年11月19日